外壁塗装で失敗しないためのポイント!
➀施工の実績
外壁塗装のトラブルを防ぐには、塗装技術の高い塗装会社を選ぶ必要があります。その点、各社のホームページでこれまでの塗装実績を確認しておけば、技術力の高さを把握できるでしょう。また、事前に各社の実績を見ておくことで、「どれくらいの広さまで塗装してもらえるか」「狭小地や旗竿地(はたざおち)でも対応してもらえるか」なども確かめることが可能です。こうした情報を参考にすれば、住まいの状況に適した依頼先を選べます。
②見積書の内容
塗装範囲や費用については、後々トラブルが起こりやすい部分です。そのため、塗装会社からもらった見積書を事前によく確認しておくようにしましょう。
③費用相場
外壁塗装の価格設定が適切かどうかは、1社の見積書を見るだけでは判断できません。そのため、複数社から相見積もりをとり、費用相場を確認しておくことが大切です。複数社の見積書を比べることで、極端に料金が安い・高い項目もわかります。また、塗装会社のなかには足場代が無料をうたっているが、他の項目で費用を上乗せしている例もあります。その点、費用相場を知っておけば、冷静に依頼先を選べるでしょう。
④施工工程
外壁塗装では、施工工程を一つでも省略してしまった場合、仕上がりに大きな影響が出てしまいます。そのため、事前に工程表(日程と作業内容が書かれた表)を見せてもらい、必要な作業が含まれているかどうかを確認することも大切です。例えば、よく起こりがちな施工工程のトラブルとして、以下のようなものが挙げられます。
・高圧洗浄をしない
⇒汚れを洗い落とさずに塗装することで、塗膜に凹凸ができてしまう
・ひび割れやはがれの補修をしない
⇒外壁に傷があるまま塗装することで、表面にむらができてしまう
・3度塗りをしない
⇒塗装の回数が減ることで、仕上がりが悪くなり、塗装の寿命が短くなる
・十分に乾燥させない
⇒塗膜が十分に形成されず、表面の膨張やはがれが起きてしまう
・付帯設備の具体的な塗装箇所が書かれていない
⇒思わぬ場所を塗装されてしまい、仕上がりのイメージがずれる
上記以外にも、足場の設置や養生など、必要な作業が工程表に書かれているかも確かめておきましょう。塗装の工程に疑問点があった場合には、事前に施工会社に相談し、詳しい説明をもらっておくと安心です。
⑤塗装期間
平均的な戸建て住宅の場合、足場設置から高圧洗浄、養生、塗装、乾燥までの各プロセスを含めて10~14日間かかることが一般的です。塗装会社の提示した施工期間が短すぎる場合、必要な工程を省略している可能性があります。そのため、塗装期間が十分確保されているかどうかも、事前に確認しておくようにしましょう。
⑥塗料の色・素材
使用する塗料の色や素材によって、塗装の仕上がりは大きく異なります。塗料の色については、事前に色見本を見せてもらうことが一般的ですが、塗装後の見え方と多少異なる場合もあります。そのため、紙の色見本やPCのシミュレーション画像だけでなく、塗料の実物をサンプルで見せてもらうことも大切です。サンプルはできるだけ太陽光の下で見ることで、塗装後の色も想像しやすくなります。
また、塗料の素材については、アクリルやウレタン、シリコン、フッ素など、多様な種類があります。素材によって耐用年数も変わり、3~5年程度から15年以上のものまでさまざまです。耐用年数が長いほど価格も上がります。そのため、必要な耐用年数に応じて、素材を選ぶことが重要です。具体的には、「家にあとどのくらいの住むのか」「家を子どもに継がせるのか」なども想定しておくと、後悔のない選択ができます。
⑦事前の調査
外壁塗装では、塗装会社が事前に外壁の状態を調査したうえで、それに応じて施工内容を決めます。調査の精度が低い場合、塗装中に追加で補修箇所が見つかる、最適な塗料を選べないなどの問題も起こりかねません。そのため、事前調査の際、外壁劣化診断士のような有資格者に担当してもらえるどうかも重要なポイントです。専門家に調査してもらい、詳細な診断結果を見せてもらうことで、施工費用や工程にも納得できるでしょう。
⑧保険や保証の内容
外壁塗装には、万が一施工内容に不備があったときのために、保証や保険が用意されています。塗料メーカーによるメーカー保証、塗装会社による自社保証、塗装の組合や団体による第三者保証などが代表的です。また、工事に不備があった際、保険会社に再塗装の費用を補償してもらえるリフォーム瑕疵保険もあります。こうした保険や保証の内容は発注前に詳しく説明してもらうことで、安心して依頼できるでしょう。